2011年1月2日日曜日

「ラクをしないと成果はでない」を読んで

ラクをしないと成果は出ない (だいわ文庫)
ラクをしないと成果は出ない (だいわ文庫)

ガッキーファイターこと日垣隆さんの仕事術本。プログラマーでアルファブロガーのブログ「404 Blog Not Found」の運営者Dan kogai氏が勝間さんと日垣さんとの違いは、「歩んできたキャリアの違い」だと書いていた。勝間さんは昨年自己啓発・仕事術で一躍有名になった経済評論家。勝間さんは、19歳で公認会計士に合格しており、一度もキャリアを踏み外したことがない普通にすごい人のように見えてしまうのだそうだ。しかし、日垣さんは違う。本当かどうかわからないけど、自ら「4度の倒産、3度の瀕死体験」と語っており歩んできたキャリアが違うという。つまり、全然だめだった人がどうやって苦悩を乗り越えて生き抜いたか?仕事を勝ち抜いてきたか?が分かるというのだ。そんな視点でこの本を読んでみた。印象に残った部分は以下の通り。


アウトプットしないものはインプットしない
・仕事ができる人は効率よく働く人。言い換えれば、アウトプットしない人は、インプットしない人。つまり、必要なことはやる、それ以外はやらない人のこと。
・例えば、上司と意見が合わないときのプロジェクトのプレゼン資料をつくるときのコツ。必要なことは、「単純に締切までに、上司を満足させる内容を書きあげ、会社で自分の役割を果たすこと」である。
・感情にとらわれず、アウトプットに必要なインプットだけをすることが成功への道。
 ●意味のないこだわりにがんじがらめにならない
確かに世の中無駄な勉強が多い。やりながら勉強するって感覚がすごく大切なんだ。実践しながら、本当に試しながら勉強すると一番身に着くんだ。やりもしないのに机上の空論奏でてんが一番だめ。
数値目標とその根拠を明確に持つ
・数値化してこそ目標は現実になっていく。例えば、マラソンを走るなら自分の年齢、体力、マラソンのスキルを考え合わせて、根拠がしっかりあるものでないといけない。
・一日3時間だとして、年間1000時間など、具体的な数字に落とし込む。さらに、そこまで時間を割いて、毎日継続できるほど好きなものかというのも大切。
  ●一万時間をどうつかいますか?
オフにいかに勉強するのか?がポイントだそうで。天引きした時間を毎日どう投資するかが大切なんだ。。。
気になったらまず買う
生き方でなく興味なら一つより多い方が良い。カジノもギャンブルもやったことがなければ良い、悪いが語れない。ニンテンドーDSもブランド物も気になったら買ってしまう。すると新たな気づきがある。
・例えば、ipodをチェックするようになってよりコンパクトなナノが同じような価格で売られるようになる。そうすると、おもしろいアプリが数十万に達し、iphoneやipadなどの周辺機器にも感度が高くなった。
  ●「買わず嫌い」はもう止めて
興味の幅を広げたり、知識のバリエーションを増やしたりする上で先端機器に手を出してみるって感覚はすごく大切だな。
出欠を迷うイベントにはいかない
迷い続けるのは大抵長大な時間の無駄。義理で誘われたとか、おもしろそうだけど、実は興味の程度が微妙といった催しである。案内状が届いた瞬間「えーどうしようか」と思い始める。鉄則として、イベントは迷ったらいかない。
・こうして人生における自分の優先順位が変わっていく。時間の無駄を省くことにつながる。
  ●義理で出席するほど愚かなことはない
これって今に自分に一番大切なフレーズだなって感じた。結構真面目な人ほど義理とか人情をすごく大切にしてしまう。でも、重要でない行っても行かなくてもたいして変わらないようなイベントへの出欠は即決すべきなんだあ。
「なるほど」と思ったことは24時間以内にケリをつける
創造的な人ほど素直に真似をする。逆にいうと、クリエイティビティに鈍感な人ほど、真似をしない。
・そもそもアイディアはパクリ合いで生まれる。既存のものを見つけて組み合わせることでオリジナリティが出てくる。現状に満足しておらず、もっと成長したいのであれば、妙なプライドは捨てて「なるほと」と思ったことは実践してみること。
ルールは24時間以内にやる。その日のうちに取り入れるのがコツ。その日のうちに相手に交渉する、場所を抑えるという努力をする。即日動いてしまわねば間に合わないこともある。
 ●「いつか」は禁句
アイディアはパクリ合いから生まれるって論文と同じだな。何十もの論文の参考文献を引用したり、真似たりしながら新しい価値を世にアピールしていくのが学術研究。それをいかに早くかたちにするかがポイント。たぶん、仕事でも近い部分はあるだろう。
「何をしないか」を明確にする
・「やらないことリスト」をつくるのがとても大切。ラクに成果を上げるために大切。どの中学校の修学旅行のしおりは、「どんどん加える」という発想でやっているから年々分厚くなっていく。何をしないか、何が不要かという概念がないと仕事量が闇雲に増えてしまう。
・「何をしないか」を決めるときには、対象を冷静に検証するとうまくいく。時には、常識や「真実」とされるものを疑ってみることも大切。
  ●人の一生は、「すべて」をやれるほど長くない
not to do listなどとは良く言ったもの。逆にやらないことをあぶりだして時間を効率化するってことか。人はほっておくと無駄な仕事を作り出す。
■よくわからなかったら現場に行ってみる
「現場を見る」という行為は、捜査に行き詰まった刑事と取材記者の専売特許ではない。例えば、不動産関係の仕事に就いている人が、新たに中間所得者層を狙ったファミリータイプのマンションを開発する、高所得者層をターゲットとしてリゾートマンションを手掛けるといったとき、類似物件を見に行く。
このように、仕事だけでなくちょっと関心のあることは、足を運んでみることが大切。その道の専門家やコンサルタントには何百万円払って受けるアドバイスに匹敵する貴重な情報が得られる。
 ●事件は現場で起こってるんだ
現場は見たもの勝ち。特に統計とか分析スキルに偏りすぎていると現場を見ることをおろそかにしてしまう。見ていないものは語れない。
■人を待たせない、待たされても怒らない
遅刻してきた人を怒ってなにか得があるでしょうか?自分が遅刻した場合を思いだせばわかりますが、普通の良心があればゆったり平然とやってくるわけではない。
待たされても怒らない、この寛大さはプラスになる。待たされるための準備も必要」。読みたい本を入れておく、のんびり商品を選ぶ店を待ち合わせ場所にする、など待ち時間の有効活用はいろいろある。これは当然のルールである。
  ●「そうゆうものだ」と思えば「そうゆうもの」になる
気持ちの持ち方の話。もともと怒らないほうだけど同感!


【まとめ&感想】
こんな感じで100個の原則が書いてある。日垣隆さんを知ったのは最近。構成がしっかりしていて結構おもしろい内容が多かった。さすがジャーナリスト・作家だなって感じ。参考になる内容も多くこれからも期待したい。

こちらも最近文庫版になったらしく必見
こう考えれば、うまくいく。

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