2011年9月24日土曜日

「心を整える。」を読んで

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

サッカー日本代表長谷部本!サッカーはそこまで見ないから分からないけれど結構なベストセラーになっているし、人から勧められたため読んでもみることにした。スポーツ選手が書いた本がビジネス書のランキング入りするというのは確かにたまにある。
最初見たときから結構な正当派な選手だなあ(なんとなく見た目だけど・・)と思っていたけど、予想通りやっぱりしっかりしていた。長谷部選手は、読書家であり、結構ものをしっかり考えているし、ストイックでありながらリフレッシュする習慣を語っている。確かにサッカーの日本代表のキャプテンあの若さで統率するわけだけから並大抵のメンタルではないだろう。一番以外だったのは稲盛さんの本とか、ホンダの創業者である本田宗一郎松下幸之助の本を読んだりして自分の糧にしていたという点。改めて感心してしまった。
要約および感想はは以下に。

■意識して心を鎮める時間を作る
・一の最後に必ず「心を鎮める30分」を作ることにしている。
・大事なのはザワザワした心を少しつづ沈静化させていくこと。
・どんな葛藤を抱えていても翌朝には平常心で家を出ていく。
稲盛和夫の言葉「1日1回心を鎮める時間をつくりなさい」。
本のタイトルにもなる長谷部の習慣である。驚いたのは、稲盛さんの言葉からきているらしい。1日の大半をサッカーに費やしている男がまさか稲盛さんのお本を読み、そこから実践しているなんて。

■マイナス発言は自分を後退させる
サッカーというのはいろいろな要素や人間が複雑に絡み合っているし、ミスを人のせいにしやすいスポーツ。いくらでも責任を押し付けることができてしまう。
・愚痴でうさばらしするのは、自分の問題点と向き合っていないから。
愚痴だけでなく負の言葉すべて現状を捉える力を鈍らせてしまい自分で自分の心を乱してしまう。心を正しく整えるためには愚痴は必要ない。
あたりまえのことだがその通りである。試合でのプレー中に起きた葛藤をベースに体験談を語っている。どんなときでも心を整えて、プレーを乱さない。

■お酒の力を利用しない
・お酒の席では仕事のことを忘れて、楽しく飲むことがベストである。
・お酒の力を利用して愚痴を言うのは好きではない。
・お酒の力を借りないと本音が言えない関係が嫌だし。そんな状況で出てきた本音に価値を見いだせない。
このフレーズにはなぜだかすごく共感できてしまった。お酒の席はくだらないことを言って楽しむぐらいがちょうどいい。本音を聞き出すとか、愚痴を言い合うとか、そんな場であるべきではない。同感である。

■孤独につかるひとり温泉のススメ
ひとり温泉というと、話相手もいないし、何をするにはひとりだしなんだか暗いイメージを持たれるかもしれない。恋人がいれば怪しいと勘ぐられるのは確実である。
孤独の時間だからこそできることがある。
・湯につかりながら地平線を眺めていると、自分の考えていた悩みなんてちっぽけなものだと感じられるようになる。日常からかけ離れた時間を贅沢に使う。
このセクションを読んでいるうちになんだか自分も一人温泉に行きたくなってしまった。長谷部選手の意外な私生活の一面を垣間見れる。意外とロマンチストなのかもしれない。

■群れない。
・特定の派閥に属さない。
・全員と信頼関係を築くためには特定のグループに属さない。だから派閥グループのようなものには属さない。
この言葉は意外にも心に響いた。サッカーやってる人ってワイワイ騒いでるってイメージがあるけど長谷部はその中でこんなことを言い出すとは思わなかった。盛り上がる時は盛り上がる。心を落ち着かせるときは落ち着かせる。

【まとめ&感想】
長谷部選手は、ザッケロー二監督からは、精神面心構えの面で評価されキャプテンに任命されたそうである。突出した身体能力フリーキックの力があるわけではない。得意技などもないが長谷部が託されたことにはわけがある。普段垣間見ることのできないいろいろな面を知ることができた1冊である。ビジネスマンもぜひ一読しておきたい一冊だろう。

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